【個人も影響を受けます】円安の理由、メリットデメリットをご紹介【知らないとやばいです】

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円安アイキャッチ投資、金融

連日ニュースで円安という言葉が飛び交っています。
報道されている通り、現在歴史的な円安に陥っています。

しかし、円安と言われても

  • 企業じゃないんだから関係ない
  • 実際にどのような影響があるのか分からない
  • そもそも円安ってどういう状態??

など様々な意見、疑問を抱かれるのではないでしょうか。

この記事では円安が発生している理由から、個人がどのような影響を受けるのかをファイナンシャルプランナーの筆者が知っておくべきポイントに絞ってご紹介します。

この記事をご覧いただくと

  • 円安がどのような状態か説明できるようになります
  • なぜ円安になってしまったのかが分かります
  • 個人もどのような影響を受けるかが分かります

初心者に向けて分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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そもそも円安とは

円安とは他の通貨(ドルなど)と比べて相対的な価値が低い状態を指します。

具体例で説明します。
Aさんは1000円持っているとしましょう。

1ドル100円の時にアメリカに行くと1,000÷100=10ドル分の買い物ができます。
しかし、1ドル200円の時に行くと1,000÷200=5ドル分の買い物しかできません。

このように円安になると円の価値が下がり、海外のモノやサービスを受ける時の料金が増します。

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なぜ円安になってしまったのか

円安が急激に進んでいる主な原因は諸外国と「金利差」があることが原因です。

現在、海外ではインフレ(物価が上昇している状態)が続いています。
そこで、諸外国はインフレを抑えるために金融引き締め(金利をあげる)を行っています。

金利を上げることで、お金を借りた場合、返却時の金額が大きくなるのでお金を借りる人が少なくなります。
お金を借りる人が減ると市場全体の通貨量が減り、経済活動が抑制されることで物価が下がっていきます。

諸外国が金融引き締めを行っている中、日本の長期金利は上限で0.25%ほどに抑えられています。
2022年の最初の頃は、海外との金利差が1%ほどでしたが、今は約3%と一気に広がり、他の通貨(主にドル)を買って円を売る動きに繋がっています。

皆がドルを欲しがって円と交換している状態ですので、円の価値が下がる=円安になっています。

円安がイメージできたところで、どのくらいやばい円安なのかご紹介します。

皆さんご存知のように、現在ロシアとウクライナが戦争状態であり、各国がロシアに厳しい経済制裁を下しました。
経済制裁の結果ロシアの通貨「ルーブル」の価値が大暴落しています。

しかし、ルーブルに対しても円安状態になっています。

各国の経済制裁で価値が下がったルーブルより、円の相対価値は低い状態になっています。

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円安によるメリットデメリット

円安のメカニズム、どのくらいやばい円安なのかをご紹介したところで、ここからは円安によるメリットデメリットをご紹介します。

メリットデメリットを比較して、どちらの状態がいいのか整理しましょう。

円安によるメリット

円安によるメリットは海外で稼いだ他の通貨が通常より多くの円に変換できます。

そのため、日本企業が海外で稼ぐと円安の分だけ売上が増え、業績もプラスに転じます。

日本の代表的な企業、トヨタでは1円円安になると年間利益が100億円単位で上昇すると言われています。

また、海外での売上が上がるので、通常より安い価格設定で強気に売ることができますので、国際競争力が上がる傾向にあります。

円安によるデメリット

こちらはメリットの逆になりますが、海外のモノやサービスの値段が高騰します。

日本は食料自給率が低いので、多くの食品の値段が上がり、更にエネルギー資源も輸入頼りのため光熱費が高騰する傾向にあります。

実際直近の電気代や各食料の値段が上昇しています。

また、昨日7/1から円安の影響でApple製品が一斉値上げをしています。
その結果今秋発売されるiPhone14の値段は117,800円とかなり高騰すると予想されています。
※iPhone13は98,800円、海外では13も14も799ドルと値段は変わらず。

海外の依存率が高い日本では、個人も多大な影響を受けることになります。

個人でできる円安の対策

ここまで国単位の話をしてきましたが、ここからは個人でできる円安対策のご紹介です。
通貨の価値が下がっているのに個人で対策ができるのか?と思われる方も多いでしょうが可能です。

円安の対策はズバリ、資産を円一本で保有しないということです。

具体的な例を紹介します。

  • Aさん:100ドルと10,000円を持っている
  • Bさん:20,000円を持っている

AさんとBさんは1ドル=100円の時に日本円にして20,000円の資産を築いています。
ここで1ドル=200円の円安になった場合を考えてみましょう。

  • Aさん:100ドル * 200 +10,000円で30,000円の資産
  • Bさん:円だけなので、変動なく20,000円のまま

ご覧のように円安が進むだけで資産に1万円の差が開いてしましました。

このように、円安による物価上昇が起きてしまってもAさんのように他の通貨の資産があるとその分自分の資産が増えるので影響を少なくできます。

逆に円高になった時の場合も見てみましょう。
1ドル=50円の場合で考えます。

  • Aさん:100ドル * 50 + 10,000円で15,000ドル
  • Bさん:円だけなので、変動なく20,000円のまま

今回は円高なのでBさんの資産の合計が増えています。
このように、資産を分散するか一本化するかは一長一短ですが、一本化している場合、いざという時に対応できないほど大きなダメージを受けてしまう可能性があります。

そのため、資産を一本化せず、外貨の資産も築いていきましょう。

外貨の資産の築き方は外国株の購入がおすすめです!
詳しい手順やメリット、デメリットは後日記事にしますので、お待ちください。

まとめ

この記事では歴史的な円安の原因から影響、対策をご紹介してきました。

経済の動きを知ることでどのように動けば損をしないかが見えてきますので、これからも一緒に勉強していきましょう。

このブログでは、社会人で学ぶべき内容を一か所にまとめるをコンセプトに毎日更新していますので、よければ他の記事もぜひご覧ください。

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