気象庁の会見を解説!現在の南海トラフ状況と事前に行うべき準備について

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その他

宮崎の日向灘、神奈川で立て続けに地震が発生し不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

事実、日向灘で6弱の地震は約40年ぶりで、警鐘を鳴らす専門家も多いです。

今回の記事では、8/10に行われた気象庁の会見を解説、事前対策などを紹介します。

正しい知識、事前の準備で生存率は大きく跳ね上がりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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気象庁の臨時会見の要約

気象庁の臨時会見で述べられたポイントは以下の3点です。

  • 日向灘の活発な余震が発生しているが減少傾向にある
  • 日向灘の地震後に地面の動きが観測されている
  • 現在大きな異常は見られていない

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

日向灘の活発な余震が発生しているが減少傾向にある

8/8の地震直後は活発に余震が発生していましたが、8/10時点では減少しているようです。

気象庁のデータによると、地震発生直後には余震活動が活発でした。

しかし、日を追うごとに余震は減少傾向だそうです。

日向灘の地震後に地面の動きが観測されている

今回の地震はプレート境界型地震と呼ばれる地震です。

プレート境界型地震とは、プレート同士の境界で発生する地震で、一方のプレートが別のプレートに沈み込む際や沈み込みに耐えきれず跳ね返った際に発生します。

以下は気象庁の報道資料の抜粋です。

赤枠で囲われた部分の通り、今回の地震で地面の動きが観測されました。

引用:気象庁『令和6年8月8日 16 時 43 分頃の日向灘の地震について(第3報)及び南海トラフ地震関連解説情報(第2号)について

現在大きな異常は見られていない

現時点で日向灘地震による大きな異常は見られていないとのことでした。

しかし、これはあくまで日向灘周辺で異常が見られなかったという意味です。

南海トラフ周辺は依然として危険な状態ですので、最悪の事態を想定して準備しておきましょう。

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南海トラフで発生した変化

前述の通り、日向灘周辺で大きな異常は見られていませんが、南海トラフでは変化が起きました。

今回の地震の影響かは不明ですが、スロースリップの可能性が示唆されている点です。

スロースリップとは

スロースリップとは、その名の通りプレートがゆっくり滑る現象です。

「ゆっくりすべり」「スロー地震」とも呼ばれています。

スロースリップが注目される理由は、巨大地震の前兆である可能性が指摘されているからです。

実際、東日本大震災の直前1ヶ月程度はスロースリップの可能性が示唆されていました。

しかし、スロースリップが発生すると必ずしも巨大地震が発生するわけではありません。

実際にスロースリップが観測されても巨大地震が発生していない地域も存在します。

今回の地震で新たにスロースリップの可能性が示唆された地域

今回の地震で新たにスロースリップが2箇所で観測されました。

  • 三重県付近
  • 静岡県西部(浜名湖周辺)

また、南海トラフエリアでは以前から以下の地域でスロースリップが観測されています。

  • 東南海エリア
  • 三河湾、伊勢湾エリア

いずれの地域も最近になってスロースリップの移動速度が上昇していると観測されているため、注目を集めています。

これらの情報より、いつ南海トラフ地震が発生してもおかしくないと言われているのです。

東南海エリアは特に危険視する専門家もいる

南海トラフ巨大地震はプレート境界型地震に分類されます。

昨今南海トラフ地震が危険視されていることから分かる通り、現在南海トラフを構成するフィリピン海プレートとユーラシアプレートには非常に大きな力が蓄積されています。

また、プレートの歪み方も均等ではなく大きく歪んでいる箇所が存在します。

東南海エリアもその1つです。

つまり、プレートが大きく歪んだ箇所でスロースリップが発生しています。

東南海エリアは強い力が蓄積されつつ、スロースリップも発生しているため特に危険視する専門家がいます。

スロースリップが必ずしも巨大地震の前兆ではない

前述の通り、スロースリップが発生すると必ずしも巨大地震が発生するわけではありません。

南海トラフ地域で初めてスロースリップが観測されたのは1999年代ですが、今まで大きな地震が発生していないのがいい例です。

しかし、地震はいつ起きるか分からないので事前に準備をしておきましょう。

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巨大地震に備えて行うべき準備

現在の状況を確認したところで、ここからは事前に行うべき準備を紹介します。

前述の通り、事前準備で生存率は大きく跳ね上がるので非常に重要です。

今日から行える準備ばかりですので、抜け漏れがないか確認していきましょう。

生活圏の海抜を把握する

南海トラフ地震で最も被害を生むのが津波です。

その津波対策で非常に重要なのが海抜、つまり土地の高さになります。

なぜなら、東日本大震災では海岸沿いでも海抜の高い地域の被害が少なかったからです。

そのため、普段の生活圏の海抜を把握しておきましょう。

生活圏の危険度、安全地域を把握しておくことは非常に重要です。

危険度を把握した上で備蓄物を用意する

生活圏の危険度を把握した上で、必要な備蓄物を用意しましょう。

特に重要なのは以下の4つです。

  • 常備薬
  • 防寒具、雨具
  • モバイルバッテリー

特に防寒具などは忘れやすいのでご注意ください。

8月の執筆時点は非常に暑いので不要ですが、震災はいつ起きるか分かりません。

冬場の震災に備えて防寒具なども用意しておきましょう。

本当に必要なものを考えて用意する

多くのメディアでは水や食料を3日分ほど用意すると良いと言われています。

また、水は一人あたり3Lなどと言われる場合も多いです。

しかし、津波がすぐそこまで来ている場面でこれらを運べるでしょうか

津波が迫っている時は生きるか死ぬかを決める切羽詰まった場面です。

3人家族の場合、水だけでも3L × 3日分 × 3人分で27kgになります。

南海トラフの津波到達時刻の最も短い想定時間は2分です。

東日本大震災では最も早い箇所でも25分程度でした。

27kgを背負って2分で到達する津波から逃げるのは至難の業です、むしろ生存率を下げる可能性すらあります。

自宅に備蓄する用、いざという際に持ち運ぶ用を混同せずに切り分けて考えましょう

当然、3日分の水や食料の準備は無駄ではありません。

しかし、いざという時に持ち運べるか?は非常に重要な観点です。

まずは津波から生き延びることを最重視しましょう。

津波被害が想定されていない方は余裕を持って準備しておく

上記は津波から逃げる想定の話です。

津波被害が想定されていない地域の方は食料なども用意しておきましょう。

一般的に言われているのが食料、水3日分です。

大規模震災になると1〜3日で救助が届かない可能性があるので、必ず用意しておきましょう。

オススメの備蓄物

以下は自衛隊の方のインタビュー動画、東日本大震災で被災された方のコメントなどを基にまとめた準備しておくべき備蓄物です。

水や保存食は当然用意しておくべきなので、その他抜け漏れそうな商品を紹介します。

黄色い防寒具

いざという時にヘリコプターなど上空から視認してもらいやすい色がオススメです。

特に黄色は目立ちやすく、上空から発見してもらえる可能性が上がります

また、防水加工が施されているかも非常に重要です。

災害時の天候が悪い可能性があるので、必ず確認しましょう。

モバイルバッテリー

災害時に情報収集は非常に重要です。

電波を受信でき無くなる可能性もありますが、受信できれば多くの報道機関が情報を発信しています。

そのため、スマホのモバイルバッテリーは必ず用意しておきましょう。

また、選ぶ際に重要なのが容量です。

災害に備えて準備するモバイルバッテリーは最低でも10,000mAhはあるものにしましょう。

10,000mAhのモバイルバッテリーだと、iPhone15を約2回充電できます。

筆者のオススメはCIOのモバイルバッテリーです。

以下のモバイルバッテリーはコンパクトながら容量が20,000mAhもあります。

災害時に備えて購入を検討されてはいかがでしょうか。

周囲との協力が不可欠であることを認識しておく

前述の通り、南海トラフ地震のような大規模災害の場合、1〜3日で救助される可能性は非常に低いです。

なぜなら、震災範囲が広すぎて自衛隊の手が回らない可能性が高いからです。

そのため、いかに自分で生き延びて周りを助けられるかが重要になります。

一難を乗り越えて余裕ができたら率先して周りを助ける必要があることを認識しておきましょう。

東日本大震災の際も老若男女問わず助け合っていました

自分も助けられる側から助ける側になれるように意識しましょう。

助ける、助けられるためには体力が必要

人を助ける、助けられるためには体力が必要です。

自分の周りの人を助けるためにも、普段からなるべく運動しておきましょう。

体力をつけておくことも災害対策につながります

運動習慣の無い方は毎日7,000歩程度歩くことからはじめましょう。

関東圏も注意が必要

ここまでは南海トラフ地震を中心に紹介しましたが、関東圏も注意が必要です。

8/9の夜に発生した地震は関東大震災の震源地とほぼ同じと言われています。

関東大震災は震度7クラスの地震が複数回起きました。

このような地震がいつ発生してもおかしく無いのでいつ発生しても良いような準備をしておきましょう。

以下の動画は関東大震災を現代風の報道で再現している動画です。

どれほどの災害がイメージできるので、確認してはいかがでしょうか。

緊急地震速報の音源が流れます。ストレスを感じた場合は視聴をお控えください。

生活圏に合わせて適切な準備をしよう

いよいよ現実視されてきた南海トラフ地震に向けて必要な準備を紹介しました。

事前の準備で生き残る、大切な人を守れる可能性が跳ね上がるので必ず確認しておきましょう。

南海トラフ地震は30代未満の方が生きているうちに必ず体験すると言われています。

今日から始められる準備を進めて、少しでも生存率を高めてください。

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